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| No.11 |
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にんきもののひけつ
(童心社) 森 絵都 文 武田 美穂 絵
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男の子にとってバレンタインデーは、自分のモテモテ度(人気度)を測る大事なイベントなのだろうか?
贈る側の女の子にとっては、案外、お気楽なイベントだと思うのですが。(まぁ、本命の男の子に意を決して告白する女の子は別として^^;)
女である私には主人公の男の子のたった1個の義理チョコしかもらえなかったくやしさはともかくとして、27個のチョコをもらった人気者の男の子に嫉妬する気持ちの方はわかる!
たとえ小学生の男の子といえども、それは人生を左右する大事な問題なのだ^^;
花のバレンタインデー。同じクラスのこまつくんは、チョコレートを27個ももらった。ぼくはたった1個の、しかもコンビニの値札のついた義理チョコをもらっただけだというのに・・・。
この不公平は何なんだ!?
なぜだ!なぜ、こまつくんはこんなに人気があるのか!
ぼくとこまつくんは、どこが違うというのか!
ぼくはこまつくんの人気のひけつをさぐることにした。
クラスの女の子にひとりひとり聞いてまわると、
「そりゃぁ、顔よ。タレントみたいにかっこいいもん」
「クラスで一番、頭がいいところ」
「スポーツが得意なところよ」
・・・確かにこまつくんは顔もいいし、頭もいいし、スポーツも得意だ。
でも、でも、それだけが人気のひけつだとしたら、納得がいかないぞ。きっと、もっとすご〜い人気者のひけつがあるに違いない。
ぼくはこまつくんを尾行することにした。
そして、ぼくがついにつかんだこまつくんの人気者のひけつとは?
ルックスがいいとか、かっこいいとか、頭がいいとか、そんなものがモテる要素であるわけがない、そんなの、納得がいかないぞ!
ーという主人公の切なる思いは、全国のモテない諸君の共感を大いに買うことでしょう(笑)。
結局、主人公がつかんだこまつくんの人気者のひけつ(と、主人公が勝手に納得したこと)は、たわいもないささいなことでした。
でも、それはこまつくんにしかできないスペシャルなこと。だからこそ、主人公の男の子は納得をするわけです。
スペシャルのある子はすごい。それは相手に感動を与えてしまうのです。それが何であろうとも。
案外、子どもに自信を与えているものって、そんなささいなスペシャルかもしれませんね。
にんきものシリーズは、このあとも
「にんきもののねがい」「にんきもののはつこい」など、何冊か出ています。
人気作家二人による夢の競演。
子どもだけでなく、お父さんお母さんもきっとファンになってしまうシリーズです。
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