絵本

事務局が選んだ気になる絵本の紹介だよ。

No.6
 「ぎょうざつくったの」(福音館書店) 作:きむら よしお
表紙 子どもの好きな食べものって、まず思いうかべるのはカレーライス。
それから、餃子が好き、っていう子も、けっこういると思う。
何よりも、餃子は包むのがやりたい。
食べるのも好きだけど、餃子は包むのが好きなんです。子どもはね。
でも、お母さんにとっては・・・、むしろ迷惑^^;。
だって、自分ひとりでやった方が早いし、汚れないし。
子どもに手伝ってもらうと、もう、たいへん。そこら中、餃子の中味は飛び散り、皮の粉は撒き散らすし、あとあとの後片付けを思うと、もううんざり。
その上、形よく美しくなんて、子どもはけっして考えませんから(笑)。
変形餃子のオンパレードです。
けれども、お母さんがいくら迷惑でも、子どもはやりたがります。

「今日、餃子なの?やるやる!包ませて!」

子どもにとって、餃子を包むのは遊びと同じなのだ。
砂遊びや粘土遊びのように。

ウナちゃんは、お父さんとお母さんがおでかけしてしまったので、友だちのマミちゃんといっしょにおるすばんをしました。
鼻をつぶして「これ、しょうが」、くちびるをつき出して「これ、たらこ」。
二人で顔を使って遊んでいるうちに、耳をつぶして、「これ、ぎょうざ」。
言ったとたんに、ぎょうざがとっても食べたくなってしまいました。
「作ろうか!」
二人は思いつきますが、ぎょうざの作り方がわかりません。
公園に行って、ぎょうざの作り方を知ってる友だちをさがしたら、ズウちゃんが、
「ぎょうざなら、まかしとき」と、言ってくれました。
他の友だちもみんなでウナちゃんの家に行って、子どもたちだけのぎょうざ作りが始まります。
粉と水をどろどろまぜて、おだんご作って、バンバンたたいて、ぎょうざの皮を200個、作りました。
はくさいとしょうがとにんにくとさかなのかんづめ(ひき肉がなかったので)、それに塩とごま油も入れてごちゃごちゃにまぜました。
そして、みんなでつつんで、つつんで、いっぱいつつんで、山のようにぎょうざができあがりました。

だけど、できあがったぎょうざを見て、何だかがっかりしてしまいます。
形はでこぼこ、ちっともおいしそうに見えない。
そのうえ、部屋じゅうに散らかった道具や材料の残り・・・。
急につまらなくなって、帰ろうとするみんなを、ウナちゃんは必死で止めます。
「かえったら、あか〜ん!かたづけな、あかん」
泣きたい気持をけんめいにこらえながら。

さて、帰宅したお母さんは、部屋の惨状と子どもたちを見てどうしたでしょうか?
それは読んでのお楽しみです。
この絵本を読むと、餃子がとっても食べたくなります。けっしておいしそうに餃子は描かれていないのですが^^;。
インパクトがあって、迫力のあるきむらさんの絵から、子どもたちの楽しそうなパワーが伝わってきます。
大きな、大きな、お母さんの描き方も、とってもいい。
子どもたちにとって、こういう存在でなきゃね、と、わが身を振り返ったりします。
反省。
子どもといっしょに餃子を作って食べたくなる、そんな一冊です。

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